こんにちは!DシナジーメンバーのMです。
今回は、ローズマインドな人や場所を取材してきました。
「ローズマインドの対話会」を実施したこともある骨董&ギャラリー喫茶「蔵」。
講座やイベントなども開かれていて、いつもここには子どもから大人までさまざまな人が訪れています。
その魅力について、ひも解いていきましょう。
人、モノがつながる場所「蔵」
地域のコミュニティースペースになっている骨董&ギャラリー喫茶「蔵」。
蔵は一般的なカフェのイメージよりも、みんなが自然に居れる居心地のよい場所と言ったほうがしっくりくるかもしれません。
店内に入ってみると、絵画や着物、陶器などがたくさん飾られているのがとても印象的でした。
「蔵」だから活かせるモノ
蔵は、250年前の江戸時代から残っている松永町で唯一の建物です。
後世に残していきたいと改装をし、温かみのあるとても素敵な建物に生まれ変わりました。
店内にあるモノは、ここに持ってくれば活かせるのではないかと誰かが持ち寄ったモノばかりです。
要らないからではなく、共有をしてみんなの財産にして欲しいからと、蔵にモノをゆだねます。
こんなモノがあったらいいなと思っていると、不思議とタイミングよく誰かが持って来てくれるのだそう。
野菜がたくさんできたからと持ち寄る人もいて、その野菜を定期的に販売する「野菜市」もありますよ。
新しい出会いがある場所
蔵には、子どもから大人までさまざまな人が訪れます。
定期的にピアノ教室、ボイストレーニング、コンサートなどさまざまな講座やイベントも開かれています。
教えてくれるのは、ここで出会い、つながりをもった人たちです。
特技やスキルがあるだけではなくて、店主の牧平さんが信頼するあたたかい先生たちばかりです。
新たな出会いの場は自然と広がっていきます。
ほかにも、その日に偶然集まった人たちでするおしゃべり会がありました。
自然体でいられる居心地のいい場所
おしゃべり会は、毎週月曜日の午前中に開催しています。
老若男女、だれが来るのか分かりません。
その日偶然集まった人たちで、たわいもない出来事や悩みなどを気兼ねなく話し合えるのは蔵だから。
相手を尊重しながら話を聞いて受け止めることを大切にしています。
いい刺激を受けて、帰るころには「また、がんばろう」とみなさん笑顔になって帰って行くのだそうですよ。
ローズマインドな人、牧平真由美さん
現在、蔵を運営しているのは牧平真由美(まきひら まゆみ)さん。
先代から引き継いで15年ほど経ちます。
当時はまだ子どもも小さく大変なこともあったそうですが、今は毎日がまるで文化祭のように楽しい、と牧平さん。
蔵を会場として、ローズマインドの対話会を実施したこともあります。
どりぃむスイッチはさまざまな若者の支援活動をしているのですが、その一つに、新成人に振り袖を着てもらって一緒に門出を祝いたい、という企画がありました。
このことがきっかけで牧平さんとの出会いがあり、さまざまな協力を得て企画は蔵で実現したのです。
牧平さんの人柄、魅力があるからこそ「蔵」がある
「その日出会った人を大切に」と語る牧平さん。
わずかな時間でしたが一緒に過ごしてみて、物腰がやわらかく優しい人だと感じました。
そして、どんなことでも受け入れてくれるような安心感もあります。
周りへの気配りや、古いものを大切に思う気持ちもまた素敵です。
自然と人を惹きつける「飾らない」牧平さんに会うために絶えず人が訪れます。
「蔵には、人が好きなあたたかい人ばかりが集うんですよ」と和やかに話してくれました。
出会いをつないでいく
人やモノは必要なタイミングで巡りあい「出会いは偶然のようで必然的」だと牧平さんは言います。
その出会いを直感的にいい方向につないでいくのが得意なのだとか。
だから、新たに素敵な出会いが生まれつながりが育まれていくのですね。
訪れる人は”お客さん”ではなく、みんなで助け合い蔵を盛り上げます。
できることをコツコツと継続してきたからこそ、味わえる楽しさがあるんですよ、と嬉しそうに話をする姿が印象的でした。
おわりに
表には特に目立った看板もなくひっそりとたたずむ蔵ですが、たくさんの人が絶えず訪れます。
時代を感じる風情のある建物の中に入ると、タイムスリップをしたような感覚を覚えました。
ゆったりとした時間が流れる心地よい空間に、心が洗われるようです。
そこにふと立ち寄りたくなるのは牧平さんがいるからこそ。
福山のまちにもっと蔵のような場所が増えて「ローズマインドのわ」が広がるといいですね。